6月10日に都知事選への出馬を表明していた小林興起元衆議院議員(当選5回。80)だが、16日に立候補を見送ることを表明。
その理由として、小林氏自身は、保守で票を分け合っていても仕方がないので、田母神俊雄元航空幕僚長(75)を支援することにしたと述べた。
だが、ある関係者によれば、本当の理由は、獄中立候補している黒川敦彦代表ら「つばさの党」との関係でトラブルになっていることが原因だという。そもそも、つばさの党の前身「オリーブの木」を黒川被告らと共に設立した1人が小林氏。2019年5月のこと。ただし、小林氏は同年7月の参院選直前、立候補を取り止め、同党を離党している。
「ですが、小林氏が、“日本を変える奴らです”と黒川候補を紹介しカネを無心。著名な元議員の小林氏がそこまで言うんならと、ある会社社長がつばさの党に1億円貸しつけた。参院選を控えた2019年6月のこと。結果、つばさの党は惨敗。カネも返って来ないので、その社長は20年8月に黒川氏個人を相手取って提訴。21年2月、1億円全額返済の判決が出たんです。一般には知られていないと思いますが、その記事が『週刊新潮』に出たからではないですか」(事情通)
『週刊新潮』5月30日号で、その記事が出たのが今年5月22日のこと。選挙となれば、ましてつばさの党の主要メンバーが3人が被告となっている現在、その件が小林氏潰しに大々的に宣伝されても不思議ではなく、そうなると今後の小林氏自身の活動に大きなマイナスになると判断した結果というのだ。
そんな小林氏だが、金銭トラブルにまつわる別件があるという。
小林氏、今年5月27日、ある仮想通貨(暗号資産)発行会社の取締役会長に就任している。
ところが、ここでもトラブルがあり、今後、騒がれそうな雲行きなのだ。