自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は12月27日、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)に属する池田佳隆衆議員議員(冒頭写真。比例東海ブロック。当選4回)の関係先を家宅政捜索したのは大手マスコミ既報の通り。
2021年、22年共に安倍派の政治資金パーティーの大口購入者の3割が池田氏の政治団体を通じて。そして、直近5年間で池田氏は4000万円以上の裏金のキックバックを受けた疑いがあると見られる。
安倍派幹部でもないのに、なぜ池田氏がそんなにパー券を捌けたかというと、池田氏は2006年に日本青年会議所(JC)の会頭を務め、その人脈を駆使して手広く企業に販売していた模様であることがすでに大手マスコミで報じられている。
JCはリーダーを志す40歳以下の経済人が会員の公益社団法人。全国会員数は約3万人。牛尾治朗・元ウシオ電機会長、麻生太郎元首相、鴻池祥肇・元防災担当大臣もJC会頭を務めたことがある。
JC人脈といえば、本紙ではそのツテで詐欺師と安倍派議員が懇意になっていた事実を報じたことが思い出される。
その安倍派議員とは、安倍晋三元首相の“国家老”ともいわれた前田晋太郎下関市長、それに安倍元首相の後継を名乗って今年4月衆院議員に当選した吉田真次元下関市議のことだ。