アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

背後に暴力団!?――「液浸コンピュータシステム」投資詐欺。被害額は最大1000億円とも(続き)

 本紙は12月20日、「液浸コンピュータシステム」なるものを謳った詐欺疑惑の概要について報じた
従来の一般的なコンピュータの稼働による発熱を抑える空冷式に比べ、このシステムは実に約1000倍もの熱輸送効率を持つという。
そのため、室内空調の設備投資、保守費用を低減するなど数々のメリットがあるので、1台5000万円で購入してくれれば、こちら側で同システム機器を預かり、利用者を付け、月額4%(年利48%)の運用委託報酬を支払うとしていた。
関係者によれば、この新手の魅力的な素材と、高額報酬が受け、A社(岐阜市)は遅くとも2019年初めから販売を開始したが、その販売(被害)総額は何と800億円~1000億円以上にもなるという一大詐欺疑惑だ。
その際は詐欺疑惑会社の実名は伏せていたが、昨日、A社(岐阜市)としていた疑惑会社の代理人弁護士から、「社長は一切お答えしないとのこと。したがって、質問状送付もお断りします」旨の連絡があったので、実名公表することにした。
そのA社と同社社長を紹介する前に、すでに所在不明となっており、主犯と見られる者を明らかにする。
それは「APOLLON(アポロン)」(愛知県名古屋市中区。横写真は入居ビル)の藤川正博氏(冒頭写真。59)。
同社は液浸コンピュータシステムを開発したという。会社目的に確かに人工知能・コンピュータシステムの開発・販売が入っているものの、美容サロン、宝飾品販売なども入っており、大手の企業信用調査会社にはデータさえない。
ところが、同社が入居するその3階建てビル(別会社が所有)内に、液浸コンピュータシステム機器を設置し、稼働させていると謳っていた。
今年に入り報酬支払いが滞り、騒ぎ出した投資家の一部が、本当に同ビル内に設置・稼働しているのか見学を求めたが拒否している。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧