アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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元幹部の労災申請で暴かれる、パチンコホール大手のブラック企業ぶり

京都・大阪府中心に「キョウイチ(京一、KYO-ICHI)」、「新天地」などをチェーンストア展開する「松原興産」(京都府宇治市)は大手パチンコホール。近年はボーリング場、カラオケ店、ゲームセンター、飲食店も経営し、総合アミューズメント企業を謳っている。
創業は1966年で、現在は創業者の息子である松原基浩氏(53。右下写真は約15年前のもの)が社長を務める。
売上高は約346億円(2022年9月期。18年は約600億円)と堂々たる数字。
ただし、以前は黒字経営で約100億円もあった時期もあるそうだが、松原基浩氏が社長に就任した20数年前から下降線を辿り、22年9月期の営業利益は約15億円、純利益は約9億円の共に赤字という状況に陥っている。
こうした苦境のためコスト削減すべくだろう、現在は派遣社員やアルバイトを多用。その一方で、社員の方だが、一般社員→班長→副主任→主任→副店長(マネージャー)→店長(エリアマネージャー)と職位があるところ、主任以上から給与体系が変わり、固定給で、残業代一切無し。退職金もないという。
こうしたなか、今年10月、30年近くも勤務していた幹部(統括店長)が同社を去ると共に、労災申請をした。
理由は、松原社長自身によるパワハラによってうつ病になったためという。
「現在、松原社長の独裁企業となっており、報復を恐れ、社員は黙って従っているか去るだけ。しかし今回、勇気ある労災申請がなされたことを契機に、他のパチンコホールでは見られない異常な実態が明らかになって来ています」(元社員)

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