アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(954)「『三木証券』と、最近の仕手株動向」

兜町の仕手株動向の前に、まず最近見かける詐欺話を取り上げる。
宿泊施設の予約は今やネットによるのが常識だが、宿泊代金の支払いはネット予約時にカード決済ではなく、宿泊施設でというのが大半だ。そこで、詐欺グループはまず実在する他人名義で宿泊施設に予約。名義を勝手に使われた本人は宿泊のことなど知らないから、当然、キャンセル扱いとなり、100%の宿泊料金をキャンセル料として請求される。このやり取りの間に詐欺グループが介在しているらしい。例えば詐欺グループは事前にキャンセルをし、何も知らない名義を借りた相手に宿泊確認の内容を送付し、本来100%キャンセル料のところを50%に抑えるというこで、シブシブ支払いに応じさせるという。どうやって現金を搾取するか詳細は不明。
ところで、今年に入り2度、社名を伏せて某証券会社オーナーの横暴を取り上げたが、その証券会社は最近、高齢者への外国株販売で不適切勧誘行為や法令違反があったとして過怠金8000万円の処分となった。何しろ、数分前の会話も覚えていないなどの少なくとも18人の高齢者に対し、リスクを十分に説明せずに、会社上げて勧誘していたというのだから悪質極まりない。これで社名を伏せる配慮はなくなったと判断したので明かすが、それは「三木証券」(東京都中央区。鈴木崇社長=横写真)。
同社オーナーは都内屈指の進学校から明治大学を卒業後、秋田銀行に就職。普通跡取りはメガバンクや大手銀行で修行するものだが、まあそれは問題ではない。ともかく業績低迷のなか、理不尽な人事が横行しているという。勤続年数の長い管理職の給与を新入社員並みに下げたり、一般社員もボーナスはほとんど無し。社員営業は壊滅で、高齢の歩合外務員に頼るものの、手数料は上がらない。そのような状況で前期の自分ら役員賞与は増加だったという。また社長の自宅は高級住宅街の御殿山だそうだが、マイカーはあの超高級車。かつては社員を大事にするアットホームな証券会社で評判は良かったのだが……。
さて、本題に入ろう。
11月になって「イクヨ」(7273。東証スタンダード)が急騰している。

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