アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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同18日に遺族告訴、川上氏3度目告発状出す――「木原事件」の再捜査はあり得るのか!?

『週刊文春』(10月26日)が報じているように、不審死を遂げた安田種雄さん(享年28)の遺族は、警視庁大塚警察署に、罪名は殺人で、被告訴人は不詳で、告訴状を出したという。
一方、この安田さんの不審死(木原事件)について、「事件性なし」と公言した露木康浩・警察庁長官(右下左側写真)を、犯人隠避罪などで検察に告発したものの、2度告発状を返戻されている「日本タイムズ」の川上道大代表は3度目の告訴状を、再再度、2回目と同じ最高検察庁(甲斐行夫・検事総長)に出したという。
関係者によれば、その日付は、奇しくも同じ10月18日のことだった。
文春報道によれば、06年4月の事件直後、大塚警察署の刑事課長代理らが安田さん遺族に対し、殊更、自殺との先入観を持って説明しているとしか思えない新証拠の音声データもあるという。
確かに今回の安田遺族による告訴、久しぶりに『週刊文春』が4頁割いて報じるだけの内容ではある。
しかしながら、すでに安田さん遺族は再捜査のお願いを記した「上申書」を7月17日に同じ大塚署に提出済み。その結果、どうなったかというと、捜査に向けて動かないどころか、その後、「事件性あり」と記者会見などした当時の佐藤誠取調官には捜査の手が迫り、また、木原事件を報じた文藝春秋社に対し、木原誠二官房副長官(当時)は告訴したとしている。
何より、遺族が上申書を出す前、7月13日の定例記者会見で、全国の警察トップの露木長官が「事件性なし」と公言しているのだ。
その傘下の警視庁の1警察署に告訴状を出して、果たしてどれだけの意味があるのか? と疑問に思っても無理ないだろう。
しかしながら、実は今回の告訴状提出はそれなりの勝算あってのこととの見方もないではない。

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