大手マスコミ既報のように、警視庁捜査2課は9月7日、詐欺未遂容疑で、「太洋商事」(東京都渋谷区)の上嶋大輔容疑者(冒頭写真。40)など男6人を逮捕した。
東京都が実施した新型コロナウイルスの無料検査事業――都が補助金を出し、PCR検査や抗原検査を無料で受けられるというものだった。
ただし、実際にこの事業申請が出来るのは医療機関などに限られる。太洋商事は貿易会社で申請できないが、大阪市の医療法人「華風会」が名義貸し。実際は、これを「カネの生る木」と見た上嶋容疑者が、仕事上の繋がりのある安藤陽平容疑者(40)らに声をかけ、運営させていたようだ。
そして、自分たちの唾液や水を検体とし、検査数の実に8~9割は架空のものだったようなのだ(補助金申請額は12億8000万円だった)。
そして、その6人の逮捕者のなかには、本紙が過去記事にしていた高橋礎容疑者(50)も含まれていた。