アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(345回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月11日~9月15日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は32,607円と、前稿比-104円(※前項比+1087→ +173→ ▲1023→ +280→ ▲566→ +455→ ▲84→ +3→ ▲801→ +408→ ▲925→ +1441→+741→ +608→+108→ +1420→ +231→ +301→ +292→ +71→ +975→ ▲523→ +656→ +51→ ▲810→)の小幅下落となった。
その後先週末は米国で雇用統計が発表されて日経平均CFDは、32,735円と続伸している。※CFD高値は2023年6月16日の34,003円
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、2,359Pと先週比+9P高い。相変わらずトピックスのほうが強い推移だ。
米国のNYダウは、週間で-261ドル安となる34,577ドル(※前稿比+501→▲154→ ▲780→ +216→ ▲394→+231→ +719→ +774→ ▲673→ +681→ ▲572→+422→+114→+336→▲334→+127→▲212→▲77→+401→+211→+1036→+376→▲48→▲1481)。高値は8月2日35,679ドル。
ナスダック指数は、週間で-270P安となる13,762P(※前稿+441→ +300→ ▲354→ ▲264→ ▲408→ +284→ ▲80→ +452→ ▲126→ +294→ ▲195→ +429→ +18→ +265→ +318→ +373→ +50→ +112→ ▲51→ +35→▲133→+397→+193→+492)。 直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

先週は木曜日まで8日連続上昇し、高値となる33,322円をつけるも、そこからポキっと折れたように反落してしまい、金曜日の大引けは32,607円となった。これは先々週末に戻った感じだ。
このチャートの動きを画像にして以下に貼ってみたが、これをみるとけっこうながっかり感を覚える。ようするに、これまで何度も33,000台に乗ってはいるが、どんどん天井が低くなっているように見えるのだ。
ただ、これには少しばかりの言い訳ができるかもしれない。9月4(月)の日経平均騰落レシオ(6日)をみると283%(※値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数)と、常軌を逸した強い数字となっていたのだ。日経平均が下がっている時ですら騰落レシオは上がっている日もあることから、TOPIXだけでみると相当な過熱感になっていたのだろう。
また個人投資家も、日経平均の33,000円台は「高い」と感じているようで一回リカクをしたくなるようだ。9月1日の個人の信用買い残高は、3兆4559億円と前週比で-2179億円も減っていた。信用倍率も3.88倍になり、だいぶスリムになった感がある。
よって、この個人投資家の動きを逆に考えると、外国人投資家(海外勢)が日本株を仕掛ける場合は、この33,000円台で個人投資家の売りを吸収する形で本格上昇をしていくのだと感じている。ただ、それがいつになるかはまったくわからない。
そして日経平均がここから大きく下落する兆候もでていない。それは先週末の下落局面でも為替の円安基調が変わらないこと、VIXなどが上がっていないことからも自明である。
それでは今週どう動くのか!? ストラテジーに移りたい。

週末には米国で、日本のメジャーSQにあたるトリプルウィッチングがある。ここまで比較的、相場に下がってほしいような売り仕掛けの動きをまったく感じることがなかった。となれば今週は、経済指標なりに動く週となるのではないか? と推察している。
その経済指標で一番注目すべきは、9月13日(水)PM21時30分に発表される「米国8月消費者物価指数CPI」であろう。前月比+0.6%くらいがコンセンサスで、いやな感じだ。
次に注目すべきは、9月14日(木)PM21時30分に発表される「米国8月卸売物価PPI」、そして「米国8月小売売上高」である。
最悪なのは、この2日分の指標でインフレの加速が認められた上で、個人消費が良いことだろうか? とにかく市場の反応(株価指数の騰落)だけに集中したい。特に、後述のテクニカルの項で「CRB指数」、「ケースシラー住宅価格指数」をみるに、インフレの加速に関してはイヤ~~な思いがある。
ただ、まぁいずれにしても年間で一番下がりやすい【魔の9月】だということで、逆に暴落すれば、大量に買ってくる資金も入ってきそうではある。基本的に、ここで売ってはいけない月なことはいうまでもない。大暴落は別であるが。

また物色面では、日本に関しては、ここまでバリュー株やトピックス優位の流れが少々長すぎる!? ように思える。これは、これまでの筆者の投資経験の中から強く感じるもので、逆にこれまでバリューが、まったく日の目を見なかったことから、その反動なのかもしれないが。ただ、9月のメジャーSQを越えたので、ここから物色面が変わることは間々あるので、この点も気を付けてみていきたい。とくに、コロナショック以降、一方的に売られ続けている旧マザーズ市場(グロース市場)に関しては、もはや売られなくなっただけで、上がりだすイメージであり要注目だ。高金利で苦しむのはあくまでナスダック市場であり、国内のグロース市場はあまり関係がないはずだ。
最後に、米国の3指数の中で「ラッセル2000」がやけに弱いのは気になる。チャートをみるに1,845P以下だと下落が止まらなくなりそうなので、少し意識してみていきたい。

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