アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「日本製麻」前社長“追い落とし”の裏側についての、気になる情報

米麦用麻袋シェア5割。自動車用マット、パスタなどの食品、それに産業資材も展開する「日本製麻」(3306。東証スタンダード。神戸市中央区)の宮森宏和氏(冒頭写真。49)が取締役会における不合理な議事運営、経費申請に関する問題などを理由に代表取締役を解職され一取締役になったのは8月21日のこと。
宮森氏は自分のフェイスブックで、経費申請については一部不適切を認めながらも、基本的に事実無根と反論していた。
ところが宮森氏、8月30日までには新たにインサイダー取引規制に違反した疑いがあるとされ、日本製麻は特別調査委員会を設置すると共に、調査完了まで宮森氏は取締役の職務執行停止までされた。
この宮森氏が日本製麻の社長に就任したのは今年4月6日のこと。
宮森氏は未上場ながら、首都圏にも進出している「ゴーゴーカレー」店舗を展開し年商は50億円を超える「ゴーゴーカレーグループ」(石川県金沢市)の創業者で会長。
ゴーゴーカレーグループはそもそも、日本製麻の富山県砺波市の工場にゴーゴーカレーのレトルトカレーの製造を委託している関係にあった。そのゴーゴーカレー側が日本製麻株を買い出したのが約2年半前。昨年12月には10%を突破し、今年1月中旬には臨時株主総会開催を要求。2月8日までには4億円近くを投じて13・8%まで買い増し。揉めた末、今年4月6日に臨時株主総会が開催され、大半の役員が宮森氏側になり、宮森氏は社長に就いていた。
7月3日までに15・4%まで買い増し。さらに今年8月21日までに19・24%まで買い増ししていたが、今回浮上した宮森前社長のインサイダー疑惑というのは、この8月までの買い増しの際、未公表情報を踏まえた疑いがあるというもの。
 さて、ここまでは大手マスコミ既報分と、「大量保有報告書」などを見ればわかることだ。
そして、これだけ見れば、ゴーゴーカレーの宮森会長は、自分の会社の業績好調、資金の潤沢さを背景に、日本製麻の約3分の1の売上がある食品部門に魅力を感じ同社の経営権を乗っ取ったものの、墓穴を掘ったとも思われる。
ところが、そんな渦中、本紙に情報提供があった。
この情報が正しければ、その見方は大きく変わって来る。
本紙では今年6月3日、「イメージ ワン」(2667。東証スタンダード。東京都品川区)に関する記事を報じている

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧