アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

トラブル続出の建設会社――会長に、維新・橋下後援会パー券購入、放火詐欺犯などの過去

 都営浅草線・大江戸線の「大門駅」で下りて徒歩数分、第一京浜沿いに問題の会社はあった(冒頭写真=入居ビルの一画。下写真は大阪支店の一画)。
一般個人向けに小型商業ビルを主体とした建設会社で、設立は2018年8月でまだ業歴は浅い。
だが、大手の企業信用調査データ(21年10月)によれば、代表の人脈を活用した営業展開で業績を急激に伸ばして2019年7月期の売上高約3億5000万円が、20年7月期は約5億4000万円、21年3月期は変則決算で8カ月だけで約15億円。毎期黒字決算で、銀行からの借入金はないという。
この建設会社(仮にJ社とする)、得意先は個人のビルオーナー(富裕層)中心で元請け受注がほぼ100%。そして、実際の工事のほとんどは外注(下請け)に出している。
実はこの好業績、下請け企業からの搾取の賜物であるようなのだ。
実際に下請けで仕事をしたものの、工事費を未払いにされ倒産危機の会社社長はこう訴える。
「不当な値引きや減額、同意のない代金相殺、工事内容に難癖をつけて代金支払い遅延は当たり前で、いかに支払を遅らせるか、払わずに済むかを最優先にしています。
 不当な値引きは恐喝紛いの恫喝で行う。また、あえて支払を遅らせて提訴させ、係争中は支払いを行わず、最終的に契約より安い金額で和解させる。最初の工事ではキチンと支払うので、J社の工事を増やし大半になると切るに切れなくなり、言いなりになるしかないんです」(告発業者)
こうした手口での未払金は総額10億円は下らず、約2年のつきあいで総額5億円以上の被害を被った下請け業者もいるという。
こうした搾取は社員に対しても同様で、社員の離職率はわずか3カ月で60%とも。
「残業代、休日出勤手当の不払い、1日18時間労働、連続勤務が100日を超える社員もぃます。労基署に訴えても虚偽の報告でのらりくらり。挙句、社員や業者に高レートの賭博強要。女性社員へ交際を迫り、拒否すると解雇したりもしています」(同)
俄かには信じられない話だが、取材して見るとこのJ社、表向きの社長はダミーで、実際に同社を経営するのは、過去、保険金詐欺のために暴力団組員と共にレジャー施設に放火するなど少なくとも前科5犯の男であることがわかった。
しかもこの男、以前、「大阪維新」や「橋下徹後援会」のパー券を購入し、現在も議員と懇意にしている模様。それは大手の弁護士事務所も同様で、こうした力で、不正揉み消しを図っている疑惑も浮上して来た。

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