アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(929)「『IFA』の不正+『キムラタン』大株主に登場した澤田秀雄氏」

IFA 」とは保険代理店の証券版のようなもの。
証券会社には属さないものの、複数の証券会社(1社のことも)の代理店となり株式の売買、債券販売などを行う。一人で行っている者や、IFAの会社に属している者もおり、大きなIFA会社は地場証券の多くを凌ぐ規模だ。
このIFA、規模の大小に関わらず不正は後を絶たない。
この5月26日にも有力IFA=「ユニオン証券アドバイザーズ」が証券取引等監視委員会(SESC)より勧告を受けている。
ただし、今回は1人、2人でIFAを営んでいるケースを取り上げる。
多くのIFAは手数料が上がらないため、本業だけでは生活は苦しい。そこで副業に精を出す。証券会社の社員ではないので副業は自由だ。しかし顧客へのアドバイスに対価を求めたり、成功報酬を徴収するのは違法だ。また、投資顧問に顧客を紹介し紹介料を受け取るのも違法。
とはいえ、ここまでの不正を行為を行っているIFAはわずかだ。
一人運営のIFAの多くは自分で株式売買を行っているのが現状だ。これ自体は問題ないが、顧客との利益相反、なれ合い売買などの問題が起こる。具体的にはIFAが自分で売買した場合、顧客に知らせなければならないが、実際にはそんなIFAは皆無だろう。また自分で買った銘柄を顧客に勧めるのも基本アウトだが、あり得る。
それにしても、SESCは相変わらず大手の摘発ばかり狙う。不正は圧倒的に零細業者が多いのが現状なのにだ。

さて、話は大手旅行会社「エイチ・アイ・エス」(9603。東証プライム)の創業者である澤田秀雄が、子ども服製造卸「キムラタン」(8107。東証スタンダード。神戸市)株を仕込んだ件。
『FACTA』の最新号(6月号)でも1頁で紹介されている。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧