本紙では4月20日、中古車オートクレジットなどの「プレミアグループ」(7199。東証プライム。東京都港区。柴田洋一社長=右下写真)の主要子会社「プレミア」の執行役員など3人にアポなしで突如、訪問され、軟禁状態にされ4時間以上に渡り「業務上横領だ!」「今すぐ1541万円出しなさい!」などと暴言を吐かれ、闇金並の強引取立てに会ったという告発者(加盟店)の声を紹介した。
3月10日にそうした出来事があったことは、プレミア側がその際に録音しているから、その音声記録を出してくれれば証明できるという。だが、いろいろ理屈を付けて出してくれないという(今現在も)。
そこで本紙が4月に入り取材申し込みしたところ、広報担当者は当初、訪問した者も同席し対面で取材に応じるとのことだった。ところが、その約束していた日(3月19か20日)直前の3月18日午後7時ごろになり、メールで一方的に、「社内調整に時間を要して厳しい」旨、いって来た。
だが、本紙はプレミア側の求めに応じ、17日の午後2時前に「質問内容」まで送ってあげている。その前に向こうから対面日を指定、しかも暴言を吐いたといわれている社員当事者が同席していいかと聞かれ、こちらはOKしている。当事者も同席し、質問内容にただ答えてくれればいいだけの話なのに、「社内調整」とは意味不明だ。
19か20日に会えないといって来た際は、儀礼的に「では来週で」旨、メール返信したものの、取材延期は単なる時間稼ぎで、ともかく音声録音を公開する気がないと見た(暴言を吐いてないなら、その音声記録を開示してくれれば疑惑は立ちどころに氷解するではないか?)本紙は、告発者に連絡を取り、その見立てを伝え、このままズルズル時間を先延ばしされるより、先に記事を出した方が音声記録を出してくれる可能性があるのではないかと提案したところ、同意を得たこともあり、記事を出した。
そうしたところ、プレミア側から取材延期にOKしておいて遺憾だ、事実誤認が多分にあるので記事削除を願う旨のメールが記事を出した20日の夜にあった。
これに対し、本紙・山岡は翌21日は大阪出張で忙しかったが、夕方までには、削除するつもりはない、なぜなら取材を延期する合理的理由がないからで、後でもプレミア側の言い分はキチンと載せるので早く取材日を設定してくれ旨、メール返信した。
これに対し、プレミア側の返事が来たのは丸1週間も経過した4月28日の午後7時前。それも、こちらとしては当事者社員も含め会っての取材と思っていたら、書面回答に替わっていた。
以下にその回答全文を転載する(*支障のある一部実名は伏せる)が、告発者側があったとする暴言などの発言は悉く否定。そして、音声記録に関しては、出さないのではなく、告発者側が「書面」による申請をしてくれれば開示の可否を検討すると伝えているとして、恰も告発者側が手続きを踏まないだけの意味に取れる内容だった。そして、重ねて事実誤認の内容が多数含まれており、名誉棄損にあたるので、速やかに削除しない場合は、法的処置を取ることを検討すると。