アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(925)「SBI新生銀行と仕手株2社の動き」

最初に「SBI新生銀行」(8303。東証スタンダード。東京都中央区)に触れておきたい。SBI系列になり、SBIと国関係で71・6%の株式を保有している。スタンダードになったのは、浮動株比率が低いため。だが、そのスタンダード市場とて25%の浮動株比率が必要だ。したがって、自社株買いはほぼ不可能。なお、持ち株比率66・7%(3分の2)超になると、株主総会で単独で可決できる権限が得られる。SBIとしては株価を大幅に上げて新生銀行の公的資金返済を進めたいところだが、それには株価を7450円まで上げる必要がある。先週末で株価は2423円のため、ここから3倍超だ。数年では不可能だろう。
しかし、SBIと国で70%超保有していることで、他の株主の意向を無視して安い株価で非公開化することができる。配当の30%が流出している現状を変えられる。また、低い株価でTOBして上場廃止し、経営を立て直し、数年後に再上場する時は国も安い株式を保有できるためIPO効果を享受できる。投資家としては、銀行セクターでも同行株は避けたほうが無難かも知れない。
さて、先週の仕手系株の動きでは、

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