アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「週刊文春」スクープの里谷多英選手“公然わいせつ事件”に公益性はあるのか?

●『週刊文春』スクープが引き金で、連日の里谷選手の人格否定報道が始まった

『週刊文春』が3月10日号(3月3日発売)で報じた「里谷多英『泥酔公然ワイセツ事件』」が、物議を醸している。
フリースタイルスキー・女子モーグル金メダリストの里谷選手(28)が今年2月、東京・六本木のクラブで泥酔し、白人男性とVIPルームで公然SEXを行った挙げ句、止めに入った従業員に対し暴行まで働いたという内容。
“天下の文春”が大々的に報じたことから、他の週刊誌や女性誌、夕刊紙、スポーツ紙などが追随。「下半身ムキ出し 公然セックス騒動波紋」、「騎乗位1時間半」といった大見出しからも察せられるように、のぞき見趣味としか思えない記事が氾濫した。
ところが、3月14日発売の『週刊大衆』(3月28日号)に、事件現場に同席していた里谷選手の米国人コーチが顔を晒して登場。VIPルームで1時間半にも渡って行為を行っていたとされるが、同ルームに入ってから暴行現場をコーチが目撃するまではわずか10分程度であった、また、先に暴力をふるったのは従業員の方と証言。加えて、里谷選手の代理人弁護士が、所轄の警視庁麻布署に店の従業員に暴力行為を受けたとして被害届けを出していた事実が明らかになった。
一方、『文春』の追随報道に対し、当初、公然セックスを証言していた従業員がその証言を否定し出すなど、記事の信ぴょう性が俄に怪しくなって来ている。

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