アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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安倍晋三事務所の策略か? 地元・山口県新下関市長選挙、保守系立候補者三つ巴攻防の裏側

●安倍事務所の後ろ盾で4期目を目指す江島潔現市長

 安倍晋三自民党幹事長代理の地元・山口県下関市は、周辺の豊浦郡との合併に伴う市長選挙モードに突入している。3月18日公示、27日が投票日。
すでに現職3期目の江島潔氏(47)に加え、自民党元県議の中尾友昭氏(56)、それに同じく元県議(無所属)の松原守氏(62)が出馬表明している。
前回は、安倍代議士が応援する江島現市長の圧勝だった。しかし、今回は当初、江島氏は危ないとも見られていた。原因は、安倍代議士の意向を受けてか、安倍氏がかつて就職していた神戸製鋼が同市の大型公共工事を次々受注するなど、中央政界や大手企業の顔色ばかり伺い、地元本位の政治を行って来なかったことに、市民の間からもさすがに怒りの声が起きているからだ。
そのことは、今回、前出の立候補者3名が自民党の推薦願いを出し、最後まで揉め、最終的には安倍事務所が江島氏を推薦するとしてようやく江島氏の自民党公認に落ち着いた事実を見ても明らかだろう(先週末には、安倍代議士本人がお国入りし、江島氏応援を後援者にお願い)。
また、地元の新聞の一面記事にアクセスできるようにしておく(『長周新聞』「江島市長の人物像–下関の精神荒廃を促進」2005年2月26日付))が、ここまでボロクソに書かれても、江島市長は何ら反論をしていない(できない)のだ。

●松原氏出馬は、中尾潰しか?

こうした状況のため、当初、江島氏と中尾氏の一騎打ちになった場合、中尾氏の当選もあり得るとの声があった。
中尾氏は県議1期ながら、中央大学卒、税理士の資格も持ち、地元名産であるふぐを始めとする地元魚市場の実力者。魚市場の地元メッカである唐戸市場で「下関唐戸魚市場」なる株式会社の常務取締役を務める。
「自らセリ市に立っていたほどで、地元住民本位の政策を目指せる人物」との高い評価の声もある。

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