アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

本紙にスラップ(嫌がらせ)訴訟を仕掛けた中国人「防音パネル」会社(5)「合意書」提出し、コピー品販売を自白した「JTC 」

やはり、嘘はつかない方がいい。
1つ嘘をつくと、その1つの嘘を本当といい張るために次々と嘘をつくことに。挙句、ついに矛盾が生じて、嘘がバレてしまうからだ。
その典型例が、本紙を名誉棄損で提訴した「JTC」(千葉県松戸市。千代芸新社長=冒頭写真)。
このJTC、「積水樹脂」(4204。東証1部。大阪市北区)の子会社「積水樹脂プラメタル」(長野県上伊那郡辰野町)が工事現場の防音のために製造・販売する市場占有率90%以上の防音パネル「ビルガード」の類似品(コピー品)を製造し安価で販売していた。
それは特許権・意匠権侵害と思われるだけでなく、このコピー品は業界団体「仮設工業会」の認定を受けていないので、その強度などに問題ある可能性があり、強風などで倒壊して人身事故発生の懸念さえある(右下写真。今年1月20日発生の千葉県船橋市の現場写真。この防音パネルはJTCのものではないし、倒壊原因はパネル強度とは関係なかった模様だが)。そのため、本紙で報じたところ、まったくの事実無根だとして訴えて来た。
 これに対し、この連載(1)(4)をご覧下さればわかっていただけると思うが、本紙は反論していた。
特にこの連載(4)では、コピー品を作られ損害を被っている「積水樹脂プラメタル」の元幹部で現場調査担当者が、JTCがコピー品を製造・販売しているのは間違いないと断言している「陳述書」を公開。むろん、この「陳述書」はこの訴訟で提出し、これに対し、JTCがどんな反論をして来るのか注目していた。
そして本日、その反論の「原告準備書面(5)」が提出されたのだが、その証拠として「合意書」も添付されて来た。
その合意書を以下に転載すると共に解説するが、それは積水樹脂プラメタルとJTC側が作成、それも防音パネルに関することで、JTC側はあれこれ言い訳をしているが、JTC側がいうようにコピー品と何ら無関係ならこのような合意書を結ぶことになるわけがなく、実質、少なくともコピー品を販売していたことを自白したに等しい。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧