議決権争奪助言など得意とするコンサル会社「IRジャパンホールディングス」(6035。東証プライム。東京都千代田区)は11月14日、今年6月3日に一身上の都合で退社した元代表取締役副社長の栗尾拓慈氏が、昨年、わが国の経済安保上からも注目された「アジア開発キャピタル」(9318。東証スタンダード)による「東京機械製作所」(6335。東証スタンダード)株買い占めにつき、その買収提案を行っていた可能性があるとして、「第三委員会」でその件も追加調査するとIRした。
コンサル会社だから、アジア開発に東京機械買収を持ちかけただけなら問題ない。
ところが、IRジャパンホールディングスは、アジア開発から株買い占めを受けた際、東京機械にその防衛策を指南していたのだ。
これが事実なら、消防士が、放火犯に火付けをけしかけていたようなもので、利益相反行為、この議決権争奪戦のマッチポンプ(自作自演)をやっていたことになる。
IRジャパンが調査をすると言い出したのは、この疑惑をスクープした「ダイヤモンド・オンライン」の記事(フリーライター・村上力氏)が11月10日に出たことを受けて。