アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(299回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月26日~9月30日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,154円と、前稿比-414円安(※前項比▲647→ +564→▲ 990→ ▲289→ +383→ +371→ +374→ ▲113→ +1127→ +271→ 581→ ▲556→ +529→ ▲1861→ +62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)となった。

TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,916Pと先週比-23P安。

米国のNYダウは、週間で-1232ドル安となる29,590ドル(※前稿比▲1330→ +768→ ▲899→ ▲1484→ +6→ +958→ ▲42→ +946→+611→ ▲50→ +241→ ▲504→+1612→▲1504→ ▲1507→▲313→+1951→▲935→▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と2週連続大幅下落。
ナスダック指数は、週間で-580P安の10,868P。6月16日の10,565Pがここまでの最安値なので、もうすぐそばである。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-34.8%のドローダウンだった。

先週は米国9月FOMCがあったので、その振り返りから始めたい。
一番のサプライズだったのは、2023年末のFF金利見通しが4.6%だとわかったことだろう。前回までは3.8%であった。これを受けて、短期の金利は一斉高となり株安の原動力となった。

個人的に驚いたのは、FEDは、個人消費支出PCEデフレーターが2023年に2.8%まで急激に下がると予想していてもなお、上記のタカ派見通しだったことだ。いま(現在)だけの口先宣言である可能性も高くないが、FEDはインフレ退治を最優先だと宣言しているようで勇ましいというか恐ろしい。
その結果、FEDの予測では、2022年のGDP予想は+0.2%。2023年度も+1.2%と米国の潜在成長率1.8%を下回る予測だ。ただ、2022年度のプラス成長はもうすでにありえないと思うのですが(※1Qは-1.4%で着地、2Qは-0.6%だった上に、3Qの予測は現在+0.2%程度)。どうやって算出してるんですか、パウエルさん? よって、2023年度の、+1.2%成長も相当程度怪しいとみておいた方がよいだろう。

さて今週のストラテジーへと移りたい。
先週の金曜日のNY時間は、筆者にとってかなりショックであった。というのも、楽天証券で祝日に関しても先物の売買ができるようになっており、すでに信用で買いのポジションを取っていた筆者は、やる気満々であったのだ。しかし筆者が新規で先物の売りに入ったのは場が始まる少し前のPM9時であり、もはや時すでに遅し、といった展開になってしまった。
これは木曜日の日本時間休場の間、それ以降もずっとジリ安が止まらず、大きな動きがなかったため、うまく入れなかったのだ。挙句の果てに、金曜の夜からは3回新規で空売りで入って、全敗という、ただストレスだけがたまる展開となってしまった。

そう。説明したかったのはこれである。米国株は、ようするに場中ではそれほど大きな下げにはならないで、かなり下ヒゲを引いたという事実である。

これに加えて重要なことは、NYダウが年初来安値をつけたことだろう。ラッセル2000と、ナスダックはまだ底値近辺に向かっている最中で、S&Pは、先週金曜日にこれまでの年初来安値である3,667Pを下回った後に、すぐリバウンドして、このラインを上回って引けている。これはSOX指数も同じだった(年初来安値2386)。
ようするに、いったんの底入れとなった可能性がある。

もう1つ。とうとうNYダウのVIX指数が30%を超えたことも大きい。ここまでどんな波乱が起こっても、どうしてもVIX指数は30%を越えてこなかったが、ここにきてようやく30%を越えた。この指数が30%を越えると、持ち高を整理しなければならないファンドがでてくるために、この水準で先回りして空売りを仕掛けてきた筋は、先物の買戻しを行う可能性が高い。
そしてNYダウの25日騰落レシオは57.8。ナスダックも66.7であり、もう売られすぎゾーンである70をじゅうぶんに下回っている。
これ以外にも、米国債金利の上昇が一服した気配がある。ようするにFOMCをじゅうぶんに折り込んだわけだ。

よって週明けから(※おそらく米国時間以降なので最短火曜から)短期のリバウンドが起こる可能性はかなり高いと言っていいだろう。ただ、上記の考え方はプロ向けだとも考えており、あまり株価の動きを追えない方のエントリーはまだ早いだろう。

そして基本スタンスである、株式は売りという筆者のスタンスは変えてはいない。これは前稿(298回本稿)を参照にしてほしい。

最後に筆者の先週の売買動向で締めたい。
FOMCの水曜日朝。しっかりAM3:10分に目覚まし時計を合わせた筆者は、株価が大暴落しているさまを確認した。ただツイッターで情報収集をする限り、政策金利の2023年度が少しタカ派かなくらいの感想しかなかった。迎えたAM3:30のパウエル議長の記者会見。通常これまでは、パウエル議長が話し始めると株価指数は大きく戻す傾向があまりにも多かったことと、そもそもすでにがっつり下がっていたため、筆者は先物の画面を買いでスタンバイ。結果、日経9月限を27,115円でミニ25枚で購入。すぐに順調に値上がりを開始し、すごい勢いで全戻しの27,400円となったところで、27,360円で逆指値注文を入れたところ、逆流のような大きな売りの波が一気にきてリカク。
その後、27,175円にミニ20枚の空売りを入れたら、これもあっさり約定したため、27,360円で逆指値買い注文(※損切り)を入れ就寝したものの、狩られずに、翌日前場に26,780円で買戻しができ、無事リカクとなった。

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