本紙では昨年12月10日、このタイトルで記事を報じている。
この「著名な元ファンドマネージャー」とは、江守哲氏(=冒頭写真。55)のことだ。
そして、1億円の支払い命令(利息は別途加算)とは、東京地裁で20年12月9日にあり、原告・被告(江守氏)互いに控訴せずこの判決が確定している。
本紙が記事を書いたのは、その判決内容が悪質だから。
詳細は前回記事をご覧いただきたいが、原告は1億円を預け運用を任せた知人。投資にリスクはつきものだ。だが、江守氏はその1億円を、ドバイにある銀行で凍結された日本円にして約50億円の口座を数億円で買い取れるという詐欺話に乗り、その手数料で消費してしまう。これを投資(少なくともまともな)というのだろうか?
もちろん、そんな怪しい話に乗るとの事前了承は原告の知人から取っていない。
そして判決確定後、江守氏が代表を務めていた「エモリキャピタルマネジメント」(東京都大田区)、江守氏個人も自己破産申請。
この間、謝罪の言葉はまったくなく、原告の知人はこの自己破産は、債務の大半をその知人の1億円が占めることから、自分への支払い逃れのためだと憤っている。
また、本紙の前回記事に対する正式な見解も投資家などに出していない。無視の格好だ。
それでも、本紙は江守氏のことを再度、書くつもりはなかった。
営業妨害などといわれ、提訴されるのも嫌だからだ。
だが、今年8月、江守氏が投資顧問会社と組んで、ある投資プロジェクトを勧めていることを知り、再度、江守氏のことを取り上げることにした。
そのプロジェクト内容も、先の1億円を溶かした50億円銀行口座買取り同様とてもまともな投資とは思えず、新たな被害者を出さないためだ。