●北朝鮮拉致問題と自分の疑惑を混同
それにしても、次期総理の声さえ上がっている安倍晋三(自民党幹事長代理)という政治家は一体、どういう神経の持ち主なのだろう。
本紙・山岡は昨年10月、『週刊金曜日』で安倍氏の母・洋子さんが理事に就任している北海道の霊園の疑惑についてレポートした(本HPのカテゴリー欄「安倍晋三」をクリックすれば関連記事が見れる)。
その際、山岡の取材申し込みに対し、秘書連中が信じられない対応で取材拒否したことも、本紙では報じている。
ところが、手違いがあり、安倍氏の代理人が問題の記事掲載号発売直後、編集部に「抗議書」を送っていたのだが、昨日まで山岡は知らなかった。そして、その内容に目を通して呆れてしまった。
それによると、安倍氏は取材拒否の理由について、『週刊金曜日』が以前の記事を取材する際、曽我ひとみさんに対し、ジャーナリストにあるまじき取材をしたから(山岡とは無関係)というものである。それ以来、『週刊金曜日』に関する取材は名目如何によらず一切、応じないことに決めているからだという。
さらに、取材を拒否したことが、さも疑惑を認めたかのような主旨で報じられることがけしからん、という。