本紙では7月21日、第1弾記事を報じた。
大阪市のこのA信用組合トップの長年に渡るコンプライアンス(法令順守)違反の重大疑惑が関係者の告発により判明したからだ。
具体的には、顧客(組合員)から長年に渡り理事長はお歳暮などの付け届けだけでなく、クラブ接待、理事長夫婦の旅行など、軽く数千万円の接待を受け、その見返りに融資金の利息を下げていたといった内容。
よくある話というかも知れないが、そんな疑惑が具体的に浮上することは極めて稀だ。
しかも、このケースでは、その後、競売手続きを巡りトラブルになり、接待したと主張する者がその事実を主張したところ、A信組側は競売手続きは「適法」であることを確認しながら、「和解調書」を交らし、数千万円の解決金を接待したと主張する者に支払っている事実。すなわち、そうしたコンプライアンス違反の“口止め料”と思わないわけにはいかないのだ。
そこで第一弾記事の最後でも述べたように、本紙はA理事長に取材申し込みをした。言い分があるなら、最大限載せると言ったのだが、結局、取材拒否だった。
そのため、以下、その信用組合、理事長の名前を公表。
また、接待のさらなる具体的な内容も明らかにする。