アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

ゼクー(東証マザーズ上場)を食い物にしていた!? あのMTCI事件人脈

●MTCI事件、陰の主役のダミー役だったH漁業

MTCI事件をご記憶だろうか。MTCIというプロバイダー会社が、上場すれば株価が破格に上がるという儲け話をデッチ上げ、不特定多数の者から100億円とも言われる資金を集め、しかし、結局、上場できないどころか、ほどなく事業そのものが停止し、株券は紙くずに……(ただし、当時、落選中だった山東昭子元科学技術庁長官は同社宣伝役を勤め、安値購入、高値売り抜けに成功)。そして、同社会長だった早川優氏は証券取引法違反(虚偽有価証券届出書の提出と電磁的公正証書原本不実記載等)で逮捕、起訴され、懲役2年の判決を受ける。
同社は額面5万円の株券を、実に256万円というベラボーな高値で販売。未公開株にも拘わらず、「日経新聞」1面をそっくり使い、大々的に公募。上場すれば1000万円にはなるなどというデマに乗った一般投資家が飛び付いたのは1999年のことだった。
本紙・山岡は、その危険性を月刊経済誌『財界展望』(01年1月号)でいち早く報じたものの(上記写真)、たくさんの被害者が発生し事件化。逮捕されたのは早川氏だけだったが、同記事で山岡は黒幕がおり、それは談合屋の広田大介氏なる人物だと報じた(『財界展望』01年2月の第2弾記事参照のこと。談合の仕事が厳しくなったため、早川氏をダミーに使い、流行りのIT系企業による詐欺話を思いついてそちらにもシフトした模様)。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧