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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第70回「グラマーとアマゾネス」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

こないだ雑誌の『昭和40年男』を読んでいたら恐竜特集で、映画『恐竜100万年』(67年公開)を取り上げた文章があった。
ヒロイン役のラクエル・ウェルチが革のビキニ姿で登場したのだ。
当時、こちとら中学1年で怪獣映画大好きの友だちと観に行ったっけ。恐竜の出来もそれなりだったが、ラクエル・ウェルチのセクシーボディに思春期の少年はグッと来ちゃったわけさ。
ただし、恐竜がウヨウヨいる時代に原始人が(それもビキニ姿の)生活しているというのもよく考えると変なのだが、まあ気にしないと。
ちなみに、このラクエル・ウェルチは当時「20世紀最高のグラマー女優」なんて呼ばれていたんだ。
このグラマーなんて言い方、最近では聞かなくなった。
記憶を辿ると小学校3年のころ、商店街で見かけた映画のポスターに『グラマー西部を荒らす』なんてC級のお色気西部劇があって、このグラマーってのが分からなくて、怪獣の名前かと思ってしまったよ。
改めて国語辞典で調べてみたら、グラマーとは「豊満な体つきで、性的魅力のある女性」とある。ついでにグラマラスは「女性の身体や雰囲気が肉感的で、性的魅力にあふれているさま」だ。ついでにグラマーで検索してみると1964年に『世界のグラマー女優』という本が刊行されている。
どんな女優が登場しているかというと、マリリン・モンロー、ブリジット・バルドー、ソフィア・ローレン、キム・ノヴァク、ミレーヌ・ドモンジョ、カトリーヌ・スパークなんて懐かしい顔ぶれだ。
一方、日本でもトランジスタ・グラマーなんて言い方があった。これは1959年の流行語だというのだ。小柄だけどセクシーボディってわけで、その昔、「新入社員の〇〇って、トランジスタグラマーだよ」なんて会話が交わされていたもんだが、今や死語だってわけだ。
そのトランジスタ・グラマーで誰を思い浮かべるかといったら、1970年代の由美かおるだね。73年に公開された『同棲時代』(上村一夫の劇画の映画化)の主人公役で話題になったんだが、特に宣伝ポスターのヌード姿がまさにトランジスタ・グラマーだった。

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