アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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東京電力、変電所建設を強制着工。電磁波被害を懸念する東京都日野市住民と衝突

●東京都日野市の高幡変電所建設予定地

東京電力は04年10月6日、高幡変電所の建設工事を一方的に始めたため、その住民無視の姿勢、電磁波による健康被害や地価下落などを懸念する地域住民が激怒、地元で市議会や医師会も巻き込んで、大きな問題になっている。
写真は、その変電所建設予定現場とそこに建てられた反対住民の抗議の看板。

●日野市長にも疑惑の目が……

住民が怒っている大きな理由の1つに、この高幡地区の変電所用地は、住民の協力によって完成した日野市施工の「区画整理地域」の一画であるという事実が挙げられる。
土地区画整理事業法という法律に基づくもので、その目的は、「都市計画域内の土地について道路、公園、河川等の 公共施設を整備し、土地の区画を整え宅地の利用の増進を図ることにより、健全な市街の形成と良好な宅地の供給に資すること」。その公共性ある目的だからこそ、ここの地権者はこれを理解し、土地を手放し、あるいは住居まで移した。
ところが、そこに健康被害に懸念のある東京電力の変電所が建つというのだ。
東京電力はすでに98年8月に同地を取得。その際、「土地を取得したからといっって強硬に建設しない」「近隣住民の理解を得る」としたのに、早速、建設し出したため、これまで2度、中止になっていた。これには、市も住民側の立場に立って土地の前が市道であることなどを根拠に指導したという。
ところが、今回の再開。そして、今回は市は傍観の構えで、このままでは完成は必至の情勢。

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