アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(870)「仕手筋のブロックトレード+仕手筋動向」

「SMBC日興証券」の「ブロックオファー」(冒頭写真=「日経」3月27日記事より)に際しての相場操縦事件が注目を集めているが、この件は大手マスコミに任せて、筆者は似ている取引で、もっと身近な証券会社を通じて同一銘柄株式を一度に大量に相対取引で売却または購入する「ブロックトレード」を取上げたい。
仕手筋が玉移動などでクロス取引する場合、前後場寄り付き、場中などあるが、よく利用されるのが、東証の市場内時間外の相対取引「ToSTNeT」(トストネット)だ。終値の上下7%以内でクロスできる制度。
(例1)
前日終値200円
翌日前場始まる前に上限214円、下限186円までの範囲でクロスできる。この手法はよく増資マフィアなどが利用していた。また、仕手筋が大量に信用で買ったのはいいが下落し、出来高も少なくなって、6カ月の返済期日到来となった場合だ。
(例2)
200円×10万株信用買い 6カ月後190円とする。諸費用除くと100万円の損失
これを190円の7%高でクロスすると203円。
(203-200)×10万株=30万円の利益となる。
しかし、現実には個人のトストネットはネット証券では出来ない。対面証券でもわずかだ。そしてトストネットができる地場が「仕手筋ご用達」証券となるわけだ。

さて、本題の仕手筋動向に入ろう。
その前に、どうも本紙の内容はコピーされ、業界関係者に転送されまくっているようだが、それは著作権違反であることは明らか。月に数万円の株価に関するサロンや、数千円から数万円取る有料ブログなどより著者の連載の方が格安(個人だと月890円)なのだから、違法コピーしてないで是非、購読していただきたい。

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