アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>「『アベノマスク』希望者殺到? で自画自賛――安倍元首相の厚顔無知ぶり」

1月31日、厚労省並びに松野博一官房長官は、約8000万枚の在庫が問題になっている布マスクの通称「アベノマスク」につき、約37万件、計2億8000万枚以上の無料配布希望があったと明らかにした。
このアベノマスク、安倍晋三元首相が首相だった20年4月、全世帯にたった2枚づつ配布するとして、実に約500億円もの我々の税金を使ったが、サイズが小さい、不良品(約15%!)が次々出るなど不評で約3割が余り、約6億円ものこの不良在庫の保管料も問題になり、岸田政権は昨年12月、すべて破棄すると決めていた。
ただし、希望者がいれば無料配布するとして、昨年12月24日から厚労省が申し込みを受け付けたところ、1月6日時点で予想外に約8万5000件の申し込みがあったため、当初予定より2週間延長して1月28日まで受け付けると冒頭の計2億8000万枚もの推定値になったという。
これがわかった安倍元首相は、厚労省などの発表に先立ち、1月27日にあった安倍派会合で、倉庫保管代がかかっているという批判の声があるなか、笑みを浮かべながら「もっと早く(無料配布を)やっておいてもらえばよかった」とその後の政権を批判するかのような発言を。
その発言中には、アベノマスクという呼び方につき、「通称別の名前もございますが、これをあえて私が言うと、それだけ切り取られますので言いませんが」などと語り笑いを取る。そして、「2億8000万枚の希望があった」というと、会合参加者からは「オッー」という声が起き、拍手する者もいた。
自分の人気取りのために、役にも立たないマスクを配り、500億円以上の我々国民の血税を消費しこの態度。
そりゃあ、無料というなら引き取り希望者がいてもおかしくはないだろう。それが人気?
本来なら、人気があったではなく、「自分の不始末で出した不良在庫を引き取っていただいてありがとうございます。本当にすいません」旨、言うべきだろう。厚顔無恥も甚だしい。
だが、本紙がこの件をわざわざ報じるのは、そんな論評をするためだけではない。
どこも報じていないある事実が、厚労省のこのアベノマスク申し込み受け付け中にあったからだ。

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