2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に就任したものの、原発に関する失言に続き、スケートの浅田真央選手に関する心ない発言(下写真=「毎日」2月21日記事)まで飛び出し、批判を浴びる森喜朗元首相。
しかし、そもそも森氏が東京五輪・パラリンピック組織委員会会長に就くこと自体疑問で、問題発言などまだ可愛いものとの冷めた見方もある。
2月7日、米国最大級のニュースサイト「デーリー・ビースト」(冒頭上写真)に、「The Yakuza Olympic」という何とも物騒なタイトル記事(同下写真)が載り、世界に発信されている。
同記事は、森氏を始め、わが国のオリンピック関係者にはヤクザとの密接な関係を指摘される者がおり、そのままでは東京五輪に向けての38億ドル(推定)の建設費が犯罪組織に流れる懸念もあり、森氏らの就任は問題との主旨のもの。
もっとも、この記事がいま出たのは、時期的に見て、森氏ではなく、開催中のソチ五輪に選手団を送り込んでいる日本オリンピック委員会(JOC)の田中英寿副会長(日本大学理事長)と、指定暴力団トップとが仲良く写った写真を『週刊文春』(2月13日号)が掲載したことに触発されてのことなのはまず疑いないだろう。
この週文記事が発売されたのは2月6日。前述のように、「デーリー・ビースト」の問題の記事が出たのはその翌日だった。