当初、噂の域を出なかったので控えていたが、関係者から「逮捕されているのは間違いない」との証言を得たので報じることにした。
わが国最大のマンモス大学=(学)「日本大学」(本部・東京都千代田区)のトップ・田中英寿理事長(冒頭写真。66)の疑惑が浮上してから久しいが、大手マスコミでは唯一、「読売」が今年2月1日(下写真)、2日と匿名ながら報じた、田中氏へ500万円超の振り込みをしていたのは疑義があるとして、文部科学省が大学側から事実確認をすると報じた建設会社(東京都)に関することだ。その関係者がこの7月、すでに逮捕されて取り調べを受けているというのだ。
それが事実なら、確かに要注目だ。
この建設会社とは東京都新宿区のS社。「読売」も既報の通り、同社は12年4月までの5年間で、日大から実に約150件、計20数億円の仕事を受注している関係にある。
いくら日大は民間とはいえ、毎年、我々の税金が原資の私学助成金を100億円以上得ている。実質、受注権限を持つその日大トップが工事受注相手から金銭を得ているというのだ。