アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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保守分裂確実の衆院福岡5区――背景に「麻生」「二階」VS「古賀」か(続き)

衆院福岡5区で自民党現職の原田義昭・前環境相(76)が9選を目指すなか、自民党福岡県議で新顔の栗原渉氏(55)がこれに異を唱え保守分裂確実との第一弾記事を書いてすでに1カ月以上経過――。
この第一弾記事では、「自民党本部は『現職優先』の方針で、早ければこの6月中にも原田氏を公認」と書いたが、未だに原田氏に公認は下りていない。
もっとも、だからといって、相手方の栗原氏が優勢になっているかといえば、そんなことはない。
それどころか、ここに来て、いずれにしろ原田氏が公認を得る一方、自民党本部側から栗原氏へ出馬を見送るようにとの圧力が俄然強まるとの見方が専らだ。
立憲民主党はすでに今年4月、新人の堤かなめ県議(60)の公認を決めていたが、7月18日、立憲の枝野幸男代表は現地入りし堤氏の支援を訴えたが、その際、保守分裂のなか、「一本化すれば勝算は高まる」として共産党との共闘を模索する考えを示した。
九州は「保守王国」ながら、前回、福岡5区からは「希望の党」(当時)の楠田大蔵氏(現在、大宰府市長)が出馬。40%近い票を獲得。したがって、保守分裂となれば十分勝算はある。まして、前回10%を得た共産党とも一本化すれば当選の可能性はさらに高まる。いよいよ、分列していがみ合っているどころの話ではなくなって来たからだ(これまでの出馬予定者は原田、栗原、堤、そして共産党の計4人)。
しかも、原田氏に関しては、「次々回は出馬せず」(=今回が最後の出馬)と、現職にあっては異例の表明を既に昨年12月に行っているが、本紙はこの裏事情を得ている。その経緯からいっても、自民党本部は原田氏を公認しないわけにはいかないからだ。

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