アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<主張>池袋暴走――飯塚元キャリアに求刑禁固7年。石川元特捜部長は執行猶予でも控訴中

 大手マスコミ既報のように、昨7月15日、19年4月、東京・池袋で車を暴走させ、母子2人が死亡、9人に重軽傷を負わせた旧通産省元キャリア・飯塚幸三被告の公判(自動車運転処罰法違反=過失運転致死罪=)が東京地裁であり、検察側は禁固7年を求刑した。この日の公判で結審で、判決は9月2日。
90歳の被告に、法定刑の上限の禁固7年。
飯塚被告は一貫して「踏み間違えの記憶はまったくない」として無罪を主張しており、車に異常はなくアクセスとペタルの踏み間違えが原因と見る検察は反省の色がないとして上限を求刑したことは容易に想像できる。
そこで、これを機会に思い出してもらいたいのが、池袋暴走の約1年2カ月前、東京・白金で同じく自家用車を暴走させ、こちらは歩道を歩いていた37歳男性1人を死亡させたものの、飯塚被告同様、一貫してアクセルとペタルの踏み間違いを認めず無罪を主張している石川達紘元東京地検特捜部長(事故時78。現在81)の事件。
“上級国民”なのも、飯塚氏と同じ。
共に自身も重傷を負ったこともあり、逮捕されることはなかった。
その石川被告の方は、すでに今年2月に一審判決が出ている。
検察側の求刑は3年。これに対し、判決は禁固3年、執行猶予5年だった。
石川被告の場合、遺族と示談が成立。また、亡くなったのが1人という違いがある。とはいえ、飯塚被告同様、無罪を主張し続け執行猶予。しかも、執行猶予になったにも拘わらず、石川被告は判決を不服として控訴している。

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