アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

◎インタビュー ある現役医師の告白「コロナワクチン接種と副反応による死について」(2)

新型コロナワクチンについては、やっとこれでコロナを封じ込める武器が手に入ったとばかり、大手マスコミでは接種奨励、接種当然という声が大勢だ。
結果、予約の電話が鳴り止まず、注射が始まり、場所によっては高齢者が行列。今や国民的行事となっている。
しかしネット上では賛否両論、自分は打ちたくないという医師も少なくないようだ。
そこで、真相はどうなのかと探したら、高齢者施設に勤める大國義弘医師を紹介された。大國医師は自身も含め接種しない方がいい派。
当初は職場の方針とは真逆な意見のため、匿名が条件であったが、その後、ジャーナリストの葛城奈海氏の講演で、命懸けで戦った英霊たちの話を聴いたことを契機に、匿名を恥じるようになったとのことで、名前を明かしたインタビューとなった。
長時間となったので3回に分け報じており、今回は2回目。

(1)から続く。

――そうです。

子宮頸がんワクチン接種後に多くの女子高生が車椅子になりましたね。(「子宮頸がんワクチンで集団提訴 63人、健康被害訴え」朝日新聞2016年7月27日記事より

――はい。2010年から2013年にかけて接種されていました。

それと同じ構図です。

――国や製薬会社は、子宮頸がんワクチン接種と若い女の子たちが車椅子になったことには因果関係はない、あるいは因果関係は明らかではないと主張していますね。
それと同じという意味ですか。

そうです。

――納得できない家族が全国各地で2017年7月に裁判を起こしていますね。

――原告代理人の弁護士たちは、医者たちの意見も聞いて訴訟を起こしたはずです。
そして、ワクチンは怪しいとなって裁判に至ったのではないでしょうか。
怪しいと思った大きな理由の一つが、頻度の違いではないかと想像しています。
つまり、もし接種していない子のなかで車椅子になる女子の割合と、ワクチンを打った女子で車椅子になる割合が同じであれば、ワクチンはおそらくは関係ないと言えそうです。
でもおそらくですが、元々元気な女子生徒が車椅子になる確率よりも、ワクチン接種後の女生徒が車椅子になる確率の方が高そうなのです。

――数字をあげていただけますか。

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)薬害訴訟提訴にあたっての声明(H28.7.27)によると、ワクチンを打った中学、高校の生徒が300万人以上だそうです。
そのうち深刻な副反応被害を受けた方が63名おられ、この声明を出した日に損害賠償請求の訴訟を東京、名古屋、大阪及び福岡の各地裁に起こしました。
裁判を起こした理由は、車椅子とワクチンの間の因果関係を原告たちが考えたからです。
事実、厚労省のHP(*ココをクリックのこと)に、子宮頚がんワクチンとの関係が肯定も否定もできない、つまりは副反応の可能性がゼロではない疾患が血栓症など11種類あげられています。
そのうちの一つが横断性脊髄炎です。
脊髄がやられて車椅子になる病気です。
あるサイトには130万人に一人発症するとありました。
重大な副反応が300万人で63人なら、100万人でおよそ20人です。普通なら130万人に1人のところ、ワクチン接種後なら100万人に20人なら20倍以上です。
仮に車椅子になった方がその半分の10人で、そのうちの半分の5人が横断性脊髄炎のせいとしても、発生頻度は通常の5倍です。
これを無関係というのは厳しいと言いたいです。

――なるほど。

もし頻度が同じなら、この裁判はなかなか勝てないのではないかと思います。
いや勝てないどころか負ける。つまり、もうすぐ訴訟提起から4年経ちますが、ワクチンを打とうが打つまいが同じ確率で車椅子になっているなら、関係ないという国や製薬会社の主張が認められることでしょう。

――そうですね。

しかし、おそらく頻度は上記の計算が当たらずといえども遠からずではないかと思います。
それでも、国も製薬会社も因果関係は不明として責任を負わないように努力しているのではないでしょうか。
コロナのワクチン接種後の死亡もこれと同じで、米国で56歳の基礎疾患のない元気だった産婦人科医(横写真)が接種後に脳出血をきたして亡くなっていると申しました(『米国の医師がファイザーの遺伝子ワクチンで死亡!』2021.01.8)。でも製薬会社は事実上、因果関係を否定しています。
正確に言えば、肯定も否定もできないという立場で、これはひじょうに便利な言葉です。

――まさに疑わしきは罰せず、ですね。

同じく米国のメンフィスでも、36歳の整形外科医(下右写真)の男性が接種後に亡くなっています

――やはり元気だった方ですか。

そうです。でも、ワクチンで亡くなったことにはなっていません。
驚いたことに、もっと早くワクチンを打っていたら亡くならなかったなどという話にさえなっています

この方は、ワクチンによって生まれた抗体と、ウィルスによって生まれた抗体の2種類が血液から見つかったそうです。
この2種類の意味がよく分からないのですが、これをもって本人が気づかないうちにコロナにかかり、それが急に暴れ出して亡くなったというストーリーになっています。
2種類の抗体の意味が分からないと申しましたが、IgM抗体とIgG抗体の両者が見つかったということかも知れません。
前者(IgM抗体)は時期的にすぐに出来る抗体なので、これがあることをもって亡くなるおよそ1カ月前にワクチンを打たれていることから、ワクチン接種による抗体とは、このIgM抗体を指しているのかも知れません。
IgM抗体は6週間程度で消えてしまう抗体、IgG抗体は感染後、数カ月あるいは数年続く抗体です。
話が難しくなってしまいましたが、ワクチン接種後に多臓器炎症症候群という全身の炎症が嵐のように吹き荒れた結果亡くなったこの若き整形外科医の治療に当たった医師は、ワクチン接種以前に、コロナに本人は気づかなかったようだが感染していたと言います。
根拠は何カ月もあるいは何年も続くIgG抗体の存在かも知れません。
そして、その隠れ潜んでいたウィルス(ないしその一部)が、なぜか忘れたころに暴れ出して悪さをしたと言うのです

しかし、別の医師はさらに踏み込んで、以前コロナにかかった結果、ウィルスの抗原が検査にひっかからないような形で体内に潜んでおり、ワクチン接種で出来た抗体と、その体内に隠れ住んでいたコロナウィルスの抗原との過剰な反応の結果、全身に炎症が起きて亡くなったとしています

つまりコロナにかかった人にワクチン接種を施すのは、ワクチンによって生まれる抗体がすでに感染したことがある方にとっては、体内にウィルス抗原が残存することから、この抗原と抗原抗体反応を引き起こし、致命的な全身の炎症を起こし得ると言っているのです。
彼は昨年から、つまりこの整形外科医が亡くなる前から、ワクチンの危険性について訴え続けていたようです。(下左写真)
私は、こちらの医師が言うのが真実と思います。
前者の医師は、亡くなる前に打たれたワクチンは無関係。それ以前にかかったコロナが悪さをしたという立場。
後者は、ワクチンによって生まれた抗体が過剰な反応を引き起こしたと言う理屈に立っています。
科学的という言葉は、科学を知らない人が好んで使うと聞いて以来、この言葉を使うのはためらうのですが、ちゃんと理屈がある。つまり、科学的な説明がある以上、後者を私は信じます。

――それならなぜ、そのような危険なワクチンについての認識が広まらないのでしょうか。
わが国でも外国でも、ワクチンがそんなに危ないとは思われていませんよね。

理由は分かりません。
しかし、ワクチン接種後の死亡とワクチンの関係は不明ということにして、結果としては無関係と言っているのは、実に巧みな論法と感動します。
これがワクチンの危険性が広まらない理由の1つになっているものと想像します。
ともあれ、因果関係は不明と言って責任が問われないなら、例えば、航空機メーカーは絶対的に安全な飛行機を作ることができます。なぜなら、飛行機が墜落した時に、
(1)整備の記録を見ました。
(2)墜落現場で見つかったボイスレコーダーもエンジンも調べました。
(3)でも、明らかな原因は見つかりませんでした。
つまり、
(4)飛行機の設計、製造の不具合は証明出来ませんでした。
これで免責になるのと同じ気がします。
これで免責なら、航空機メーカーの不手際による墜落は無いも同然になります。
無いことの証明、不存在の証明は、悪魔の証明と呼ばれていますね。
何かの不存在の証明は必ずしも不可能ではないそうですが、かなり難しいでしょう。
因果関係も同じで、無いと言うのは不可能でないとしても、極めて難しいはずなのです。
これをうまく利用して、つまり因果関係の有無は不明ということを万人が受け入れざるを得ないということを見越して、結果としては、関係は無いということにするのなら、航空機メーカーは、飛行機の不具合による墜落の可能性は不明と主張すればいいのです。
かくしてどんな事故が起きようとも、会社は免責となる飛行機を作れることになります。
笑っていただけますでしょうか。
製薬会社が作ったワクチンも同じ論法で、永久に「安全」ないし免責ということになります。
もちろん安全とは、かっこ付きの「安全」です。

――何度もお尋ねして恐縮ですが、新型コロナの死者の数からすると、ワクチンによる死者の方がはるかに少ないです。
それでも先生は打たない派なのですね。

そうです。
自分自身が打たないと決めた一番の理由は、先ほど来、紹介している同業者の死亡の事実です。
米国の56歳の産婦人科医はフロリダ州マイアミの方で、遺族となった奥様の話によれば、亡くなるまで何の基礎疾患もなく免疫異常もなく元気に仕事をされていたそうです。
彼は、治験と呼ばれるワクチンの臨床試験は大変有意義であるからと、自ら率先して参加しワクチン接種を受けたそうです。
接種の3日後に皮下出血の兆候が現れ、ITPと略称される特発性血小板減少性紫斑病を発症され、血小板がゼロのまま16日後に脳出血でお亡くなりになったそうです

――ところが、製薬会社はワクチン接種と亡くなったことに直接の因果関係はないと言ったということですか。

事実上、その通りです。

――どうして先生は因果関係があるとお思いになるのですか。

他のワクチンでも接種後に稀にITPが起こることが報告されているからです。

――他のワクチンとは何ですか。

インフルエンザワクチン、MMR、肺炎球菌ワクチン、それから先程話題にした子宮頚がんワクチンでも報告があります。

――それなのになぜ、今回の新型コロナワクチンの後のITPは関係ないと言い切れるのかとおっしゃりたいのですね。

そうです。61歳の医療従事者の女性が、ワクチン接種後にくも膜下出血で亡くなった事実もあります。(横写真=『週刊現代』6月5日号。この連載1回目では5月7日現在39人としたが、5月21日まででは85人と倍増した)

読売巨人軍の木村拓也コーチが37歳で試合前に亡くなられたのもこの病気で、突然前触れもなく起きます。
そういう病気なら、関係ないと言っても間違いではないかも知れません。
しかし他のワクチンでは起こる病気すなわち特発性血小板減少性紫斑病が、このワクチンでは関係ないとなぜ言えるのか不思議です。

――まるでワクチンによって死んでもらっては困る、というように聞こえますね。
お話は、マスコミで語られていることとかなり違います。

私もマスコミだけしか見てなかったら、知らないことばかりです。
お話ししたことの主たる情報源はネットと本です。
愛媛県の医療スタッフの女性が接種後に亡くなったと報道がありました。
愛媛県内の50代の医療スタッフの女性がワクチンの優先接種を受けたあと死亡。接種による副反応が疑われている。5月10日に国が公表。この女性はファイザー社製のワクチンの2回目の接種を受けた後、1週間以内に呼吸困難や心不全の症状が現れ死亡。
現在、国の検討部会が因果関係を調査中。
愛媛県内でワクチンの接種で副反応が疑われるのは、この死亡した女性を含め63人。
ここでとても知りたいのは、死者はそのうち何人かです。
この方が初めてなら、初と言えばいいのに。
報道は初モノが大好き。
米国で活躍する大谷選手のことなら、初と必ず言うでしょうに、言わないのは隠したいからではないかと想像します。
つまり初と言わないのは、複数だからではないかと想像します。

――なるほど。

(3)に続く

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧