アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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本尊抜きで終わり!?――「ストリーム」相場操縦捜査の行方

 証券取引等監視委員会(SESC)の強制調査などが入って早くも6カ月近く経つ「ストリーム」(3071。マザーズ)相場操縦捜査の行方だが、ここに来て、Xデーが迫っているとも。
ただし、当初は合同でやっていた警視庁捜査2課、組織犯罪対策3課はすでに切り上げ、SESCのみの事情聴取になっている模様だ。
それでも、しっかり警視庁の方で裏を取れてのことなら期待が持てるが、関係者の間では、本紙でも既報の「リミックスポイント」(3825。マザーズ。東京都目黒区)の子会社に元金融庁長官で弁護士の日野正晴氏が天下りする辺りから完全に本尊抜きでの捜査にシフトし、政治的決着が迫っているのでは、との見方も出ている。
もちろん、当局が狙っている本尊とは松浦大助氏のこと。
当初、事情を聞かれるに当たり、捜査員から「大助の逮捕のために協力して下さい」といわれたと漏らす者もおり、それは間違いないようだ。
その松浦大助氏を頂点とする松浦グループが関わっていた銘柄はストリームに始まり、「リミックスポイント」、それに「ピクセルカンパニーズ」。
ストリームは事件化したからさすがにどうにも出来ないが、捜査開始後、リミックスには元金融庁長官が、そしてピクセルにはすでに今年1月19日、顧問として元警視庁警視正の大野俊幸氏が天下っている。
「捜査中にこんな露骨なことしますか? そんなことするのは本尊セーフという前提があり、そして、だからこそ他のこの2銘柄で同様の捜査はしない(できない)から、じゃあ、天下りポストを設けてよとの暗黙の合意が出来た結果とも思えるんです」
こんな見方が、事情通の間では出ている。
松浦グループ側と連携し、実際に株価売買の中心となっていたU氏が昨年12月26日、がんで亡くなった影響もやはり大きいようだ。
ただし、だからといって松浦グループの誰もがセーフではないようだ。

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