情報サイト「東京アウトローズ」の元編集長、奥村順一こと本名・中川一政氏が5月15日、死去していたことがわかった。
約2年前、肺がんと判明した時にはすでにステージ4で手術できず、抗がん剤治療などを続けていたという。享年63。
北海道生まれ。小樽商科大学卒。月刊経済雑誌『財界展望』(現『ZAITEN』)を経てフリーになったばかりの2002年1月28日、本紙・山岡と2人で創刊。当時は鈴木順と名乗り、プロフィールの年齢なども誤魔化していたが、本紙・山岡より1学年上だった。
互いに所属ないし所属した編集部ではスポンサーなどの関係から書かない、書けないネタがたくさんあり、その不満からタブー無しで書こうということで始めた。
だが、3年経たず編集方針の近いなどから決裂。
奥村順一に名を変え、中川氏は「東京アウトローズ」を継続。
一方、本紙・山岡は04年10月9日に新たに「ストレイ・ドッグ」を創刊。それを06年5月に有料化したのが、この「アクセスジャーナル」。
1年ほど前、中川氏に会った者がいうには、杖をつきガリガリの状態で現れた彼は、本紙・山岡の悪口は一切いうことなく、「2人で山谷の越冬支援に行っていたあのころは本当に楽しかった。山岡をよろしくお願いします」といっていたという。
合掌。