ファイザー製薬の元副社長で、アレルギー・呼吸器部門の筆頭研究員でもあったマイケル・イードン博士(冒頭写真)が、欧州医薬品庁(EMA)に、コロナワクチンの研究開発の即時停止を求める訴えを起こしたのは昨年12月1日のことだったという。
もっとも、イードン氏のこの訴えは、裁判ではないし、現在ファイザーはコロナワクチンを製造・販売している事実から、EMAはイードン博士の訴えを認めなかったのは明らかだろう。
また、この訴えが認められなかったのは、その根拠とする主張が「ファクトチェック」の結果、「虚偽」と認定されたからであるようだ。
しかし、事はわが国が最も多くのワクチンを供給するファイザー製薬の元副社長、それも筆頭研究員だった人物の主張だ。
そして、一方のファイザー製薬は医薬品の売上で世界1位を争う巨大企業。強大な政治力を持ち、大手マスコミの報道を押さえることも可能だ。
本紙はイードン博士が訴えていることをある日本医師会会員からの情報提供で知った。
ネット検索して見ると、例えばGoogleでもヒットしないわけではない。だが、イードン博士の動画は英語のままだし、一部日本語解説は難解な内容で意味がよくわからない。
そこで情報提供してくれた日本医師会会員に平易に解説してもらった。
イードン博士の主張は、まず集団免疫の関係からワクチン接種の必要がないといっている。
それから、ワクチン開発を急いだ結果、十分な治験が行われておらず、今後、接種者に重篤な副作用が起こる懸念があることは、すでに多くの専門家が指摘している通りだ。
もっとも、その副作用にしても、起きても極めて稀なことであり、確率的には、接種しないよりした方の有益性の方が勝るとの見方が一般的だ。
ところが、このイートン博士の主張のなかには、どの程度の確率で起きるか数値は示されていないものの、これまでに指摘されていないと思われる重大な副作用についても主張している。
そこで、本紙では以下、その点につき紹介しておく(〇はイードン博士の主張。「」内は日本医師会員の解説)。