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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第41回「即席麺は袋入りに限る?」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 久々にB級グルメの話題だ。最近スーパーやコンビニに行って思うんだが、即席ラーメンの袋麺がひと頃に比べると一段と充実しているような気がする。まあここ数年は「マルちゃん正麺」がひいきで気に入っている。即席ラーメンにしては麺もスープも本格的な味わいだからね。
ところで、こちとら学生時代の1970年代は、袋麺は貧乏な若者の必需品であった。実は1971年にはあのカップヌードルがデビューしているが、袋麺が30円くらいの時に100円は結構高級品だった(アルバイトの日払いが3000円前後の頃だよ)。そんで特に1人暮らしの若者にとって即席ラーメンは日常メニューだった。
当時はアパート暮らしといっても、台所が共同使用のところも多く、友達のアパートに行くと別の誰かが台所で即席ラーメンを小鍋で作っていて、その友達と部屋で宴会やると、シメは即席ラーメンだったりした。カップ麺なんてほとんど食べてなかったよ。
 そんな貧乏若者にとっての即席麺ベスト3といったら、日清のチキンラーメン、明星チャルメラ、札幌一番味噌ラーメンだった。特に原点ともいえる日清チキンラーメンは別添えスープもなく、いかにも即席だって味にやみつきになった。タマゴを入れると微妙にゴージャスになるのも良い。

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