「桜の会」との出会いのなか、この重大な社会問題に気づいたことから、はなはだ微力ながら、先日の『週刊大衆』のワイド記事に続き、本紙・山岡は会員制月刊情報誌『ベルダ』(発行・ベストブック)のいま出ている3月号の連載(3頁)でも、わが国の「単独親権」制度に疑問を呈する記事を書いた。
ただし、この連載ページはサブタイトルが「狙われるシルバー世代」となっているように、高齢者に関する様々な問題を取り上げるものなので、現在の単独親権制度下は親権を取れなかった方の親はむろん、祖父母は孫との面会を求める法的根拠さえ基本的にないが、共同親権制度下の米国や英国では、法的に「孫と会う権利」さえ認められていることなどを紹介した。
それから、そもそもなぜわが国が世界の潮流から外れ、問題の多い単独親権制度を取っているかの理由として、わが国特有の家父長制度からのことではないかとの説を紹介しておいた。現在でこそ、離婚した場合、母親の方が子どもを引き取るケースが約8割と圧倒的ながら、1966年までは父親が引き取る方が多かった。だが、家を継ぐという考えが希薄になると共に父親が引き取る=親権を取るケースが減って行ったようなのだ。