国のトップが国会で118回も虚偽答弁しても何のお咎めも受けない国だ――上が上なら、同じく国家権力の末端の刑事(当時。三重県警津警察署所属=冒頭写真)が、右に倣えしてお咎めなしとなるのは当然かも知れない。
だが、これでは子どもにも示しがつかないというものだ。
そこで、本紙ではこの刑事の結末についてキチンと報じることにした。
『週刊文春』本紙の方でも1頁使って報じられた(20年7月30日号)が、現在も、その三重県警刑事の行状は文春オンラインに載っているので、まずはそちらをご覧いただきたい(*ココをクリックのこと。全文無料で見えます)。
要約すると、30代後半のこのB警部補(当時)から妻A子サンは結婚直後から約10年に渡り日常的にDVを受けていたが、B警部補は「もみ消せる」が口癖だったし、どんな父親でも子どもには必要と思いA子サンは耐え忍んで来たようだ。
だが、19年大晦日、またつまらぬことで激怒され、この時は首を絞められ(前頸部打撲)、身の危険を感じたのでA子サンは110番通報した。
しかし、警官は来たものの同僚だからだろう、結局、捜査せず。
だが、A子サンはここに至り、6月末は三重県警本部を訪ねて相談し、7月7日には被害届は受理に。だが、捜査は行われない。
しかも、この間、B警部補は直属の後輩女性巡査と1年以上前から不倫していた(上右写真=証拠のスマホ映像)ことも発覚したが、これも何らお咎めなし。
そこで A子サンは『週刊文春』に飛び込んだわけだ。