アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(808)「スカイカーシェア」破産開始決定で問われる信販会社の責任

 高級車専門のカーシェアリングマッチングサービス「SKY CAR SHARE(スカイカーシェア)」(以下、スカイ略)は、10月8日に事業停止を投資者に発表。そして12月16日には、事業会社の「Benefit」(増田剛秀社長。東京都練馬区)など5社は東京地裁から破産開始決定を受けた。
負債総額は5社で総額約4億2400万円。
他の4社は「SERIAS」(上ノ山章博社長。東京都豊島区)、「ランドコアサービス」(同。東京都目黒区)、「anchor」(同。東京都港区)、「コーディアル」(小西拓社長。埼玉県川口市)。
同社の仕組をざっと説明すると、利用者→マッチングアプリ→車とオーナーの写真を見て予約。対象車はベンツ、BMW,アウディ、レクサスなど高級車ばかり。
車のオーナー(投資家)は、スカイより高級車ながら中古で事故歴がある車を相場の数倍の値段で購入させられていた。「ローンでオーナーになれる。しかも儲かる」ということで。したがって、スカイの甘言に乗りオーナーになっていたのは20代、30代が大半で、副業斡旋業者からの紹介。その被害者は約600名とも。
ローンを組んで、二束三文の高級車を400~1000万円もの価格で購入させられていた。
一方、車の借り手(カーシェア利用者)にしてみれば、通常、カーシェアやレンタカーの車は「わ」ナンバーだが、先に説明したように車の所有者はスカイではなく、別にオーナー(投資家)がいるから「わ」ナンバーではない。そして高級車だから、どうせカーシェアで利用するなら、自前の高級車に見えてカッコいいので利用者が多い=儲かるとスカイにいわれていたようだ。
しかし、実際には、例えば借り手のなかには車を返却せず音信不通になるトラブルが各地で発生するなど、思惑通りにはいかずわずか2年ほどで破たんしたわけだ。
さて、ここからが筆者が問題にしたい点だ。

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