「オレオレ詐欺」ではないが、「上がる。もっと上がる」と噂され、それに期待して購入した投資家もいると思うが、「クレアホールディングス」(1757。東証2部)の株価、確かにそれまでは10円台だったところが今年7月には高値200円まで。だが、その後は再び下がり、それでも9月は70~80円台で持ち堪えていたが、昨日は52円(終値)まで下げている。
この「笛吹けど踊らず」の状態は、前回記事でも触れたが、不正に手を染めている疑惑があることから、経営から追われ内部資料を精査されたらヤバいと取締役の地位に何が何でもしがみつくべく、株主による臨時株主総会開催を阻止している黒田高史社長ら現経営陣の責任が大きいようだ。
法律にも抵触し得ると思われるその詳細に関しては追って報じるとして、今回は、内部告発により、売上を上げるべく現経営陣も組んだものの、結局、逆に損失を出してしまった過去の真相が判明したので報告する。
それは本紙では過去1度取り上げたことがある「松林克美」なる者を引受先とする新株予約権付社債の件。
松林氏は7億7500万円出し(17年5月払い込み)、すべて株式転換し、現在は9・72%の大株主。