プロフィール 投資歴22年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ」だと考えている。安定した資産形成を心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は22,883円と、先週末比-37円安(前稿比▲369→ +959→ +620→ ▲1042)と、小幅安となった。しかし、先週末のNYダウは、週間で+724ドル高(前稿比▲1→ +498→ +1005→ ▲42)の28,654ドルと、大幅高となった。
この、日本株と、米国株の株価指数の強さの違いとして、まず先週の金曜に起こった日本の政局が挙げられよう。先週金曜日に、安倍首相退任報道が出て、日経平均株価の終値は-326円安で引けた(横写真。 ※NYダウは金曜日も+161ドル高)。上記の退任報道は、本サイト「アクセスジャーナル」では既報であり、日時は多少ずれたものの安倍首相(下写真)辞任の方向性は間違いではなかったことが証明された。面目躍如を果たしたわけである。
ただ、ここに至るまでの経緯は、なかなかドラマティクだった。週中までは、自民党幹部らからは「安倍首相の退任はない」のオンパレードで、極めつけは金曜日PM1:33の段階で二階幹事長が、28日午前のTVにて「退陣はない。会見は粛々と行われる」と発言していたのだ。筆者は、このPM1:33の記事をみて、「さすがに今日は退陣とはならない」ことを確信して、先物ポジションを閉じてしまった。その後は、「今日退任とならないとなれば」と先物を買ってしまったから大損害を被ってしまった。痛恨の極みである。
前日27日の夜には麻生副総理が、「麻生派幹部と会食、ポスト安倍についての派閥の対応を協議」との報道を確認しており、強気で日経平均空売りの玉を増やして握っていたこともあり、まさかこんな羽目になるとは。まぁ、筆者の話はおいておいても、総裁選のキャスティングボートを握る二階氏が何も知らなかったことは、今後の波乱の種なのかもしれない。ただ、二階氏は菅官房長官推しだといわれているため波乱はないか!?
いずれにせよ、7年8ヵ月の長期政権を担った安倍晋三首相につきましては、どうぞご自愛なさっていただきたい、というのが正直な気持ちだ。まだまだ外交含めて日本の発展のために、安倍氏の影響力が必要な状況が出てくると思われます。報道であったような、すい臓がんではなかったことは幸いだ。
さて、週明けの日本株の方向性を占いたい。