アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<記事紹介>「対談:横田滋さんの死を契機に政府の対応を問う――石井一元自治大臣/有田芳生参議員」(『月刊タイムス』8月号)

「拉致被害者家族会」の象徴的存在だった横田滋さんが6月7日死去。めぐみさんが13歳で拉致されてからの43年は、一家にとって地獄の日々であったことだろう。
「拉致問題の解決は政権の重要課題」と言い続けて来た安倍首相の言葉に一縷の望みを託し続けて裏切られた半生は、哀れそのものだ。
なぜ、このような事態に至ったのか? どうしたら、拉致問題の解決は進展するのであろうか?
半世紀近く朝鮮半島問題をウォッチして来た政界長老の石井一氏と、北朝鮮問題に精通する有田芳生参議院議員が語り合った(6頁構成)。
両氏の見解は必ずしも一致しないが、政府の対応のマズさと、責任のなさを指摘している点では一致している。このことが拉致問題を膠着させる遠因となっている。
石井氏は、かねてからめぐみさん死亡説を主張。世間の反感を買ったが、その事実を厳然と認めることから議論すべきで、小泉―安倍両政権での北朝鮮との合意事項を踏まえた対応が必要と説く。
一方、有田氏は拉致問題解決には日朝双方に連絡事務所を設け、調査活動を推進することの重要性を主張。不幸な民族の分断を克服すべく、南北の統一に日本がそれなりの役割を果たすためのグランドデザインを明示すべきだと訴える。
この点、朝鮮半島の分断の間接的責任は日本にあるという石井氏の考えと似通っている。
石井、有田両氏の対談は、他誌に見られない実に読み応えのあるものといえよう。
(556円。税込み。*注文は月刊タイムス社。FAX03-5269-8460へ)

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