アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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株主質問に答えず、挙句、議事進行に従わないと株主を退場までさせた「アプラスフィナンシャル」と清水社長

 クレジットカード・信販準大手「アプラスフィナンシャル」(8589。東証1部。東京都千代田区)の定時株主総会が6月25日にあった。
本紙でも既報のように、今年1月以降、同社の連結子会社「アプラス」と、融資実行業務大手「アルヒ」(7198。東証1部。東京都港区)が提携して取り組んでいた「アプラス投資用マンションローン」に関して、年収の低い若者につき、収入証明書などを高めに偽造・改ざんしてローンを通していた不正が明らかに。
もっとも、社内調査委員会の調査結果はアプラス、アルヒ共に役職員の関与は認められずというもので、これに激怒した被害者で「アルヒ・アプラス不正融資被害者同盟」を発足。両社の株主総会に出るということで本紙はその動向を注目していたが、アヒルはそれを恐れてか、コロナ禍を理由に株主出席は許さず役員だけで総会を行うというデタラメさ。したがって、一方のアプラスフィナンシャルの定期株主総会についてだけ報告する。
結論をいえば、それも実にひどいものだった。
定時株主総会は年に1度だけ株主が直に社長(議長)に質問を出来る貴重な機会。そもそも、マスク着用を義務づけ、イスの間を空けてやっているのだからコロナを理由に前年度より短い時間で終わらせるという会社側の言い分自体意味不明だ。それに、株主の質問内容は極めてまともな内容のものばかりだったのだが、会社にとっては不都合な質問と思ったのだろう。
清水哲朗議長(社長=冒頭写真)の具体的に答えない、はぐらかしているとも思える態度に、次第に株主も怒りを覚えたのだろう、最後には「議長交代!」の声が出、具体的に答えないことからさらなる質問を求める中、清水社長は問答無用で議案の決を取ろうとし、それに「余りに一方的では?」、「株主の権利は!?」などの声が上がる中、極めて紳士的に発言する株主を退場させる場面もあった。

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