アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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2次被害も発生――仮想空間(エクシングワールド)マルチ詐欺で逃げ切った2人のワル

 本紙でも既報のように、インターネット上の「エクシングワールド」という仮想空間へ、マルチ商法で持って投資を勧め、全国約2万6000名から約100億円ものカネを集めた詐欺案件はすでに約1年前に事件化している。
その仮想空間への入会を募っていた石原茂男「ビズインターナショナル」元社長は、すでに特定商取引法違反(不実の告知)で略式命令に。一方、仮想空間の開発依頼を受けていたIT企業「フレパー・ネットワークス」(東京都港区)の元社長・宮之内誠人被告ら3名は特定商取引法違反(不実の告知)に加え詐欺罪で追起訴。ただし、宮之内被告は未だ容疑を認めておらず、公判前整理手続き中で、現在も拘留中だ。
だが、すでに逮捕された者以上に深くこの事件に関わっていたにも拘わらず、結局、逃げ延びた2人のワルがいるという。(横写真=「毎日」10年5月31日記事)
一人は「成澤淳」、もう一人は「T」という。
なぜ、逃げ延びれたかというと、2人は表向きはビス社の顧問に就いていたに過ぎないからだ。今回の件に限らず、事件化した場合、処罰される者はどうしても表に出ている代表などになりがち。立証し易いためだ。
しかも、一方の成澤氏は、ビズ社が09年9月、業務停止命令を受けるや、風評被害だなどと説明し、ほどなくビズ社の事業を引き継ぐ別会社などを設立。そちらに既会員を誘導し、2次被害まで与えていたというのだからさらに悪質この上ない(警察が家宅捜索したのは10年5月。11年6月宮之内、7月石原逮捕)。

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