情報セキュリティーの大苦戦で主軸事業を転換中のジャスダック上場「インスパイアー」(東京都中央区。田頭純一社長=冒頭写真)が、土壇場で増資を行うと発表した。
2月20日のことで、約3億2000万円の新株(但し、デッドエクイティスワップ。約4000万円は債務免除)と、行使されれば約1億円700万円になる新株予約権を発行するという。
また、同日、太陽光発電システムの販売代理事業を開始すると発表。住宅リフォーム専念から太陽光に重点移行したジャスダック上場「ウエストホールディングス」(広島市)と業務提携してのことで、主軸事業に育てていくつもりのようだ。
インスパイアーは現在、債務超過状態(昨年12月末で約3億4000万円)で、今年3月期までに解消しないと上場廃止になる。
そこで、デッドエクイティと新株予約でその穴埋めをし、今後は太陽光発電システム販売(太陽光パネル=上写真)を主軸に、上場廃止を回避、生き残ろうというシナリオだ。
だが、そのシナリオ通り行くか、はなはだ疑問と言わざるを得ない。