アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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患者の健康より自分たちの利益!? 糖尿病特効薬「糖質制限」を採用しないわが国医学界

 本紙では以前、かなりのがんに大きな効果のあるビタミンC療法を米国医学界が自分たちの利益優先のために効果なしとし長年葬っていた事実を報じたことがあるが、今回はわが国の糖尿病治療についてーー。
糖尿病は、わが国だけでも予備軍も入れると実に1320万人(07年度。厚労省調査)もいる国民病。悪化すると人工透析(下写真)が必要になったり、失明、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす実に怖い病気だ。
だが、その治療には特効薬はなく、かなりの長期間、カロリー制限する食事療法と運動療法を行うのが一般的だ。
ところが、この食事療法、医者の指導に従い一生懸命やっても効果があるどころか、逆に症状を悪化させ、死去するケースもかなりあるという。
なぜかというと、本当に糖尿病治療に必要なのはカロリーではなく「糖質制限」で、カロリー制限ではほとんど糖質制限になっていないからだという。
実際、患者に糖質制限を行い、わが国で異端視されながらも10年前からそう提唱し続けているのは「高雄病院」(京都市)の江部康二理事長(=冒頭写真)。
もっとも、この糖質制限、江部氏のオリジナルではなく、欧米では従来のカロリー制限の食事療法に代わりすでに糖尿病の標準治療に。07年には米国医師会雑誌『JAMA』、08年には世界的に権威ある医学雑誌『ザ・ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』に従来のカロリー制限より高い効果があるとの臨床報告がされている。
ところが、わが国では未だ異端視されている。
(上写真=『文藝春秋』11年11月の記事も大きな話題に)

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