アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「WizBiz」セミナー案内で信用したら詐欺師だった、「楽天」通販上位独占ナンバー1記録保持者

 冒頭に掲げたのは、福岡地裁で2017年10月に作成された「和解調書」。
同年4月、福岡県内で家庭用治療器や健康食品など健康関連事業を展開する3社の代表を務めるA氏は、岡野弘文氏(下左写真)と、岡野氏が関わる情報商材を売った「ジュエル・ジャパン」(大阪市中央区)の代表・小泉尚寛氏の2名を相手取り、計319万円の支払いを求めて提訴した。
「WizBiz」のセミナー案内メールで、A氏は、被告・岡野氏が総合プロジュースするという前出ジュエル・ジャパン販売の「ネット通販スタートパック150」の存在を知った。15年のことだ。同パックは、通販に能力は関係なく、正しい商品・集客などやれば1年後には毎月150万円の売上げ、純利益50万円を達成できるし、万一、ダメな場合は純利益分を除いた分を返金すると謳っていた。
 また、岡野氏の経歴なども披露。それによれば1975年生まれ。ネットショッピングモールの「楽天」で、上位独占ナンバー1記録を持つとのこと。12年前、アルバイト生活をしながら資金0円の状態から始め、これまでに35億円以上の売上げを誇る通販ビジネスの仕掛け人。そして、東京商工会議所、船井総合研究所、各地青年会議所などでの講演実績に加え、日経、フジサンケイビジネスアイ、週刊ダイヤモンドなどメディア出演も多数あるとのことだった。
そこでA氏はそのセミナーを3000円払って参加。
そして、15年7月、3社分の業務委託費計290万円を支払った。
ところが、そもそも通販用HPの作成(価格に含まれる)さえしてくれずHPを開設できない。これでは1銭も売り上げがあがるわけなく、必死で履行を迫るも言い訳ばかりで、その間に保証期間の1年が経過するや連絡さえ取れなくなったためだ(提訴額は弁護士代を加算したもの)。
さて、この訴訟の行方だが、岡野氏は何ら指導しなかったことを認め、解決金として、冒頭写真の「和解調書」記載のように、請求額満額(319万円)を上回る370万円の支払い義務があることを認めた。そして分割で払うとしていた。
ところが、1回目(3万円)の支払いから振り込まれず。そして、行方をくらまし、未だただの1銭の支払いさえないという。

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