アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(773)「旧名『カロリナ』に赤信号点灯」

 若い読者は知るはずもないだろうが、1985から86年にかけ、撚糸工連事件があった。撚糸工連の経理課長の横領事件から代議士2人が贈収賄で逮捕される汚職事件に発展するのだが、当時、筆者はまだ社会人になって数年で政治も仕手筋もほとんど知識がなった。
ところが、この事件で逮捕される理事長と親しかったことから登場する中瀬古功氏なる人物は仕手筋として有名で、当時、「吉田工務店」(その後、「ヒューネット」を経て現在は「RISE」。8836。JQ。東京都港区)などの株価を急騰させた。そして、実は私も借名口座などでこの売買に関与し、当時の東京地検特捜部の事情聴取に呼ばれた。その時に検事から聞かれたのが、これまた中瀬古氏が仕手をしていた「カロリナ」という銘柄だったと記憶している。
当時、このカロリナは繊維会社だったが、その後、大京傘下となりデベロッパーに業態変更。しかし2007年大京から離脱し、現在はマンション分譲などが主だが再生可能エネルギーも力を入れており、現社名は「プロスペクト」(3528。東証2部。東京都渋谷区)だ。
そのプロスペクト、大株主で太陽光関連会社の伸和工業(西村浩社長。14年からプロスペクトと業務提携)が300万株売り抜け、今年1月末、証券取引等監視委員会がプロペストの元執行役員から内部情報を得たインサイダー取引嫌疑で伸和工業と西村氏宅を家宅捜索したのはご存じの通り。

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