前々回取り上げた「雅投資顧問」(MLC investment。東京都中央区。中野稔彦代表)、「TMJ投資顧問」(フラム。東京都中央区。渡邊誠二代表)の2つのインチキ投資顧問に、関東財務局より処分が下った。現在、どちらも1カ月の営業停止中だ(4月11日まで)。
しかし、雅投資顧問のサイトを見ると、処分のお知らせのすぐ下には、「代表者中野稔彦が注目した銘柄」との見出しで、急騰した3銘柄を取り上げている。そして下の方に小さな字で「助言を行った実績ではございません」と記載。
TMJ投資顧問も同様で、すぐ下には「渡邉誠二 注目銘柄テクニカル分析」と題して急騰1銘柄を大きく掲載(やはり、そのすぐ下に小さい字で「当銘柄は、当社の助言した銘柄ではありません」などとの但し書き。
これでは、上がった銘柄を後から載せて、「注目していました」と永久にいえるのではないか。そして、苦情くれば「推奨とは書いてない」と言い訳できる。
こんなデタラメを証券取引等監視委員会は認めるべきだはない。また、なめられていることを自覚していただきたいものだ。
さて、先週は上記2社に福岡市の投資顧問2社も処分を受けている。こちらはサイトを見る限り廃業のようだ。オーナーが先に買い付けた銘柄を投資顧問2社が顧客に嵌め込んでいたという内容だ。金商法でいう「利益相反」に該当するため、処分は重たくなったわけだ。