そもそもはカーテンなど室内装飾品の専用商社ながら、業績不振のなか、仕手筋に付け込まれ、同社が過去4年間に行った新規事業のほとんどは株価を上げるための材料に過ぎず実態がないに等しいものだったことが18年5月公表の第三者委員会調査結果で判明した「五洋インテックス」(7519。JQ)。同年8月には金融庁から有価証券報告書虚偽記載で課徴金納付(600万円)を命ぜられた。
ところが、その後も同社は正常化するどころか、仕手筋の息がかかった者などが経営権を握り、仕手筋に同社株を買わされた大口の者を売り逃げさせる目的もあってか、中国人富裕層目当ての医療ツーリズム関連などのIR出すも株価が思うように上がらない。今年1月にはレビュー未了なのに決算報告書を出すなどしたことから調査委員会が設置されることにも。そして継続前提に疑義注記。
その五洋インテックスは2月13日、同日開催の取締役会で、宮原雄一氏は代表取締役社長を退き取締役に、代わって、専務だった梅野拓実氏(54。冒頭写真)が代表取締役に就くことを決議したとIRした。
だが、本紙既報のように、梅野氏といえば、五洋インテックスの元子会社の“乗っ取り”で警視庁に告発されている人物。