アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<銀行不良債権処理> 銀行競売実施で問題解決どころか、サービサーによる無担保債権取立地獄

●RCCさえ、たった600万円(1件1000円)で買った無担保債権で112億円回収済

大手銀行の2005年3月の決算報告では、大幅に不良債権が消えていることから、大手マスコミ各紙は銀行の不良債権処理は大方終了したと報道している。しかし、「不良債権」が銀行の帳簿から消えているからと言って、「不良債権」そのものが消滅したわけではない。
各銀行とも、金融庁から不良債権処理を急がせられ、担保物件の処分を急いた。結果、競売は一段落し、今度は無担保債権となった不良債権が金融サービサーにまとめてたたき売られ、サービサーは銀行のように建前(公共性)を言う必要がないから、銀行の比でない過酷な取立が本格化しているという。
現在、この金融サービサーは90社以上。整理回収機構(RCC)もその一社だが、去る2月16日の衆議院予算委員会では、RCCは無担保債権を一律1件たったの1000円で約6000件買い取っているが、その債権回収額は総額112億円にも上っていることが明らかになっているそうだ。
公的金融サービサーがこれでは、民間の金融サービサーがこれは大いに旨みがあるとして、RCC以上に尋常でない過酷な回収を迫って来て当然だ。

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